運営者について
小川恵美子
・トラウマインフォームドケア、修復的実践コーディネーター
・Community Resiliency Model®(コレモ)認定講師
・スクールソーシャルワーカー
・犯罪被害者支援専門支援員
・児童虐待・子どもの悩み相談員
・大阪大学大学院人間科学研究科教育心理学博士後期課程
関心領域:トラウマインフォームドケア、セルフケア、治療共同体、エンパワメント・グループ、修復的実践
資格:精神保健福祉士、教員(中学校教諭一種/高等学校教諭一種:英語)、認定心理士
修了:
・子どものPTSDアセスメント研修課程(Using and Scoring the UCLA PTSD Reaction Index for DSM-5)
・PTSD対策専門研修B専門コース(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)
・修復的実践研修(National Center for Restorative Justice, Seatle, USA)
・メディエーター・トレーニング(アドバンスコース)他
トラウマ反応は異常なできごとに対する正常な反応
問題は成長に向かう入口
目の前の人も、自分自身も、周囲の人も、社会も、トラウマのメガネで見、大切に扱おうとする「トラウマインフォームドケア:TIC」。そして関係者にさらなる傷つきを生じさせないやり方で事態を望ましい状態に戻す「修復的実践:RP」。この二つの視点に、私自身、助けられている一人です。これまで、学校教員の仕事や国内外での対人支援の仕事をさせていただいてきましたが、無意識に、あるいは、よかれと思ってやることの中に非トラウマインフォームド対応があり、相手の安心感よりも自分の安心感や、正したい・罰したいという気持ちを優先させてしまうことがありました。今も、気をつけていないとそれらが出てきます。人は、自分が扱われてきたように人を扱う傾向があるといいます。非トラウマインフォームドな対応は、ストレスフルな環境を生き残る術として身につけた学習の名残りだと、今は理解しています。反応に気づく自分であり続けるために役立つのは、知識と仲間の助け、そして自分に向けるケアのまなざしだと思います。こちらで企画する勉強会や体験会がそれらを得る場になったら幸いです。
研究助成
・令和5年度科学研究費助成事業(特別研究員奨励費202311775)「福祉職を対象としたトラウマインフォームドケア研修と尺度開発に関する
実証研究」
・令和4年度公益財団法人ユニベール財団研究助成「支援対象者と支援者の心と健康を守るトラウマインフォームドケア研修に関する研究」
分担執筆
・子どもへの性暴力[第2版]第5章 支援者へのトラウマの影響 2023年 誠信書房
・非行少年に対するトラウマインフォームドケア──修復的司法の理論と実践 2023年 明石書店
論文
・小川 恵美子 (2024). 対人援助職者を対象としたストレスおよびトラウマに関連する心理教育的介入の文献レビュー 大阪大学人間科学研究科
紀要, 50, 215-233.
・小川 恵美子 (2023). 困窮者支援従事者のトラウマ理解と共感満足・共感疲労. コミュニティ心理学研究, 27(1), 33-52.
学会発表
・2023年11月「トラウマインフォームドケアの視点からみた修復的正義(RJ)と米国でのRJ研修報告」 日本子ども虐待防止学会
・2023年8月「日本語版TIC尺度の研究 (1)-ARTIC-35の信頼性・妥当性の検討」(ポスター発表)日本トラウマティックストレス学会
・2022年9月「困窮者支援従事者のトラウマ理解と共感満足・共感疲労」(ポスター発表)日本コミュニティ心理学会
報告書
・2018年1月~2月 「貧困と幼少期の逆境体験の世代間連鎖をどう断ち切るか,米国の実体と取り組みから学ぶ」
外務省NGO海外スタディ・プログラム報告
講演/研修会
・2024年2月19日「当事者と支援者のためのトラウマインフォームドケア」要保護児童対策地域協議会実務者向け研修 主催:摂津市教育委員会
・2024年2月17日「トラウマインフォームドケアと支援者支援」主催:京都YWCA/関西セミナーハウス活動センター
・2024年2月5日 トラウマインフォームドケア研修会 主催:社会福祉法人大阪婦人ホーム、救護施設ホーリーホーム職員研修
・2024年2月3日 「4月から使える、クラスづくり、学校づくりの知恵、安全に人とつながることを学ぶ時間の作り方」 主催:TIRP研究会
・2023年12月22日 トラウマインフォームドケア研修会 主催:茨木市子ども育成部こども政策課
・2023年9月6日・13日 トラウマインフォームドケア連続講座③「境界線について考えよう」、④「セルフケアー感覚や感情を味方にして
自分の中に大丈夫感を育てていこう」主催:京都YWCA
・2023年5月24日「海外での社会福祉の実践」日本女子大学
・2023年3月26日「メンタル不調のサインとは-職場で対人間ストレスが起こったときの対処法」
知りたい!教えて!はたらく外国人を知る勉強会 主催:NPO法人トゥマンハティふくおか
・2023年3月15日「対人援助に関わる人のためのトラウマ理解講座-その問題行動を捉えなおす―」2022年度NPOスキルアップ講座
主催:みのお市民活動センター
・2022年10月2日 「トラウマ・インフォームド・ケアの可能性」 ラボカフェ/大阪大学21世紀懐徳堂シリーズvol.10教育と福祉を架橋する④
・2022年7月~8月「トラウマインフォームドケアの視点を活かした子どものケアについて」児童養護施設翼、児童養護施設社会福祉法人大阪西本願寺常照園
・2022年3月17日・3月24日「児童生徒の理解「児童生徒・教職員のための安心で健やかな学校づくりへの一歩-心のケガに気づき、
理解するには」 教職員対象オンライン講座 (大阪大学人間科学研究科令和3年度ヒューマン・サイエンス・プロジェクト(HSP)助成
新聞・雑誌
・2022年11月 箕面市立みのお市民活動センターニューズレター「kirariきらり」Vol.11
仕事も研究もボランティアも-トラウマからの回復の助けになりたい
・2018年~2019年 「教育はいま-ライフスキル考」西日本新聞 日曜版コラム連載
子どもへの性暴力 第2版
PTSD発症リスクの高い性暴力。 実に、女性の2、3人に1人、男性の10人に1人が性暴力にあっているという調査が出ています。
今の問題や生きづらさに、ひょっとしたら過去に受けた性暴力が影響しているかもしれません。性暴力というトラウマについて知り、二次加害を防ぎながら関わるために必読の1冊です。
第5章「支援者へのトラウマの影響」を担当させていただきました。
非行少年に対するトラウマインフォームドケア
ルールが守れない、迷惑行為を繰り返す、周りはうんざり、居場所がなくなる。そしてその先は…。説得も罰則も効かない、いったいどんな関わりをしていったらいいのか…そんな気持ちになっている全ての大人に読んでいただきたい1冊です。3章「個別的トラウマを理解する」と8章「トラウマインフォームドな予防」の翻訳を担当させていただきました。こちらからご購入いただけます。
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