心身が健康なときは難なく対処できることも、調子が悪いと、考えがまとまらなかったり、ミスしたり、後で後悔するようなことを言ったりやったりしてしまいがち。コンディションがいいと人間関係もなんとなくうまくいく ― 経験からこのことに気づいていらっしゃる方は多いと思います。
支援者も自分の心と身体の状態を知って自分をケアできていると、観察力や判断力などの力が発揮されやすく、その結果として、いい支援関係を作りやすいのではないでしょうか。人間関係に信頼や安心が生まれれば、届けたい情報や支援も相手に受け取ってもらいやすくなるかもしれません。
支援者だって人間。ものごとや人の言動や態度に揺らぐことがあって当然です。「安心感のある支援」は、揺らがない人ができるのではなく、揺らいでもまあまあ大丈夫でいられる、大揺れしても大丈夫な状態に戻れる、そんなところから生まれるのではないかと思います。
そのためにケアのまなざしを自分にも向ける習慣をつけていきませんか。セルフケアの例として、以下をご紹介します。
もしも、「今自分なりにケアしているんだけれど思うような効果が見られない」とか、「どんなケアが自分に合うのか分からない」という場合は、あなたが相談しやすくて信頼できる心のケアに詳しい人に相談してみたり、お近くの精神保健センターや、カウンセラー、心の専門医に相談することを考えてみられてもいいと思います。
感覚に気づき、整えるスキルを手にいれる (コミュニティ・レジリエンシー・モデル)
私たちはみんな回復する力(レジリエンス)を持っています。そして、その力は、老若男女、言語、文化、宗教を問わず、意識して伸ばすことができると言われています。自分の身体のしくみを利用して、いつでもどこでもできるコレモを、よかったらあなたのセルフケアの道具箱の中の一つに入れてください。ひとりで、他の人といっしょに、また、集団で使って支え合うことができる手法です。
気づき、癒される体験を味わう(エンパワメント・グループ)
セルフケアには、健康的なライフスタイルを心がけること、リラックスできる時間をもつこと、自分なりのリラックス方法を持っていること等がありますが、それらに加え、有効だと言われているのが、同じような立場の人たちとの分かち合いや助け合いです。
他者の力を借りてするセルフケアとして、エンパワメント・グループという場があります。
所属機関や学校で、感情を扱ったセルフケアや気づきの感度を高めるワークショップの実施を希望される方は、こちらからご相談ください。
子どもへの性暴力 第2版
PTSD発症リスクの高い性暴力。 実に、女性の2、3人に1人、男性の10人に1人が性暴力にあっているという調査が出ています。
今の問題や生きづらさに、ひょっとしたら過去に受けた性暴力が影響しているかもしれません。性暴力というトラウマについて知り、二次加害を防ぎながら関わるために必読の1冊です。
第5章「支援者へのトラウマの影響」を担当させていただきました。
非行少年に対するトラウマインフォームドケア
ルールが守れない、迷惑行為を繰り返す、周りはうんざり、居場所がなくなる。そしてその先は…。説得も罰則も効かない、いったいどんな関わりをしていったらいいのか…そんな気持ちになっている全ての大人に読んでいただきたい1冊です。3章「個別的トラウマを理解する」と8章「トラウマインフォームドな予防」の翻訳を担当させていただきました。こちらからご購入いただけます。
Copyright © 2022 Trauma Informed Helping the Helpers All Rights Reserved.